大は小を兼ねない!?~ガリバー犬の憂鬱 カルテット動物病院日記

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「ビデオオトスコープの導入」

ビデオオトスコープ(耳内視鏡)を導入いたしました。


オトスコープ03


ワンちゃんの病気で多いものの一つに「外耳炎」があります。

外耳炎は、耳介(耳たぶ)や外耳道(耳穴の入り口から鼓膜の手前まで)に炎症が起きている状態です。

ここに炎症が起きると、

●耳を壁や床にこすり付ける
●首を振る
●耳垢が多くなる
●耳がいつもと違う臭いがする
●耳や頭を触られるのを嫌がる
●耳がいつもより赤くなる
など

の症状が見られます。


原因としては、

●耳の毛が多い
●垂れ耳
●シャンプーや水泳
●不適切な耳道処置
●異物
●寄生虫
●腫瘍
●アレルギー
●自己免疫性疾患
など

が考えられています。





通常は下のような耳鏡で覗き込むように耳の中を確認をし、
汚れがある場合は一度耳鏡を取り除き、
見えない中で掃除を行い、再び耳鏡を入れての確認を繰り返します。

オトスコープ05





しかし、ワンちゃんネコちゃんの耳は途中で直角に曲がっているため、
鼓膜まで確認することが難しいです。

オトスコープ04

奥まで見えたとしても、鼓膜近くに汚れがあったり、耳毛が多く生えている場合、
取り除くことはさらに困難です。

普段の耳掃除のなかで、
麺棒などで垢を奥に押し込んでしまったり、抜いた毛が奥に落ちてしまうことがあるようです。
また、直角に曲がるところで麺棒がこすれることが、炎症を助長するケースもあるようです。





その他、一般的な外耳炎の治療で治らない場合、、

●鼓膜近くの毛が多い
●耳垢石(耳垢や毛などが集まって固まった物)が残っている。
●鼓膜の損傷がある。

といったことが原因となっている可能性があります。


専門医の中には、耳の中を掃除するのに麺棒などは用いないで行なうといいという方がいて、
当院でもなるべく刺激しないように、中は洗浄液を入れて軽くもみ、頭を振らせて出させるといったことを心がけています。




今回のビデオオトスコープが優れているところは、

①大きいモニターを見ながら、広い視野で耳の中を確認できること、


オトスコープ06



②鉗子(かんし:つかむもの)を用いて、目で見ながら耳の中の汚れや異物、毛を取り除くことができることです。


オトスコープ07





下は実際の動画です。

このワンちゃんはしばらく通院で通常の外耳炎治療を行って治ったのですが、
その後で麻酔をかける機会があったので、
ビデオオトスコープを用いて耳道内の確認を行った時のものです。


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(動画1)
耳の中の炎症はすでに治まっています。
多少の汚れと、鼓膜のすぐ手前に毛が見られます。


オトスコープ09



(動画2)
念のため鼓膜の手前の毛を取り除き、その後洗浄しました。


オトスコープ08





外耳炎も慢性化すると、
耳道が狭くなり、より垢がたまり、炎症が強くなるという悪循環に陥ってしまいます。。
また、慢性例の50~80%で中耳炎を併発しているといわれています。

さらには、耳道切開術・切除術といった手術を行なわなければならないこともあります。。。




今回、ビデオオトスコープを用いた治療が選択肢に加わりました。

麻酔が必要となりますが、
外耳炎がなかなか治らない、治っても繰り返すなどございます方は、
スタッフまでお問い合わせください。





アスランは、、、

ヒトの耳の穴より太いから人差し指入っちゃうね。


オトスコープ25



(Y)

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